Jリーグの「外国人枠撤廃」賛成ですか?反対ですか?

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私は日本のサッカーの、未来の話をしているんだ!未来の話を!
ってスカパーのCMめっちゃいいですよね。関係ないか。
 
 
今日こんなニュースが飛び込んできました。
 
 
端的にまとめると、Jリーグが各クラブに「来季は外国人枠撤廃してみませんか?」ってお伺いをたてましたよって話です。
 
今までもJリーグが外国人枠を撤廃しようとする動きは何度かありました。
 
その度にいろいろな反対意見が出されて結局見送る、っていうのが繰り返されてきたわけですが、今回はひょっとしたらこのまま通るのでは?と思ったのでちょっと語ってみますね。
 
 
 
もくじ

Jリーグは本気で外国人枠を撤廃しようとしている

 
今回の報道で今までと一番大きく異なる点は具体的な案が提示されているところです。
 
先ほどのスポーツ報知の報道を見てみましょう。
 

複数の関係者によると、6日に行ったJリーグの強化担当者会議で、来季から導入しようとしている外国籍枠拡大プランが伝えられた。現行はチームの保有が5人でベンチ入りと出場が3人。加えてAFC(アジア・サッカー連盟)加盟国1人の計4人(Jリーグ提携国は外国籍枠にカウントしない)だが、来季から保有は無制限、ベンチ入りと出場は5人(提携国の扱いは変更なし)という提案がなされた。

 

外国人枠をどうしても撤廃したいJリーグの強い思いみたいなのがひしひしと伝わってきますね。
 
日本サッカーを発展させていく上ではJリーグの価値を今よりも上げていかなければならない、そのためにはよりレベルの高い外国人選手を獲得し競争力を高めていくすることは必要不可欠である。
 
と、Jリーグは判断したのでしょう。
 
僕もそのとおりだと思います。
ヴィッセル神戸イニエスタが加入したことでの観客動員数の増加については以前お話しました。
観客動員数の上昇は「Jリーグの価値を上げる」というひとつの面での成功例です。
 
ちなみにイニエスタはもっとたくさんの「価値」を神戸やJリーグにもたらしたと思っているのですがとりあえず置いといて。
 
今日は「外国人枠の撤廃」が日本サッカーにどのような影響をもたらすのか?を考えます。
 
 
この話題、昔からずっと議論されてきたことなのである程度賛否の意見も固まってきています。
 
簡単にまとめてきたのでご覧ください。
下に僕の意見もつけてます。いらんか?
 
ではまずは賛成派の意見から。
 
 

外国人枠撤廃、賛成派の意見

 
 
〇レベルの高い外国人選手の加入で試合がより面白くなるのでは?
 
単純にレベルの高い試合を行えばみんな満足じゃない?ってことですね。
これは先ほどのJリーグの価値」に直結してきます。
 
競技のレベルを上げる手っ取り早い方法ではありますねえ。
まあちょっと外国人を増やしたからってそう劇的に面白くなるとは思えませんが。
 
 
 
〇過酷なレギュラー争いで日本人のレベルもアップするのでは?
 
上手く行けば万々歳ですねこれ。
 
要はチーム内での競争力を高めることで、日本人選手のレベルアップにつなげようねってことなんですが、そう上手くいくかどうかは誰にもわかりません。
試合に出るのが一番の練習みたいなとこあるので。
 
選手が全員本田みたいな性格やったら確実にレベルは上がるでしょうね。
でもいややわそんなチーム。
 
 
 
〇日本人選手の海外移籍が多くなる、かも
 
これはこの前ヴィッセル神戸がやりました。
 
出場機会が限られているけど将来有望な選手って意外とたくさんいます。
今までそのような選手は、下部リーグにレンタル移籍をさせることで出場機会を確保していたんですが、より過酷な環境の海外に視野を広げてもよいのではないかと。
 
まあ今でも普通にできるので枠撤廃のメリットと言えるかはわかりませんが、日本人同士の競争力も高まっていく中で海外に目を向ける選手やクラブが増えていくのでは、と言われればなんだか納得できる気がします。
 
 
これくらいかな。
次は反対派の意見を見ていきますね。
 
 

外国人枠撤廃、反対派の意見

 
〇外国人に出場機会を奪われた結果、日本人選手のレベルが下がってしまうのでは?
 
これは先程のメリットのとこの2番目、「過酷なレギュラー争いで日本人のレベルがアップするのではないか」がうまく行かなかった場合です。
はええ選手は外国人関係なく試合に出るやろう、考えているのでこの点に関してはあまり心配していません。
 
あまり、と書いたのはGKの問題があるからです。
 
GKは最も育ちにくいポジションだと言われています。
数ある選択肢の中からベストなプレーを瞬時に判断するには経験が必要不可欠です。
 
そしてその経験は実践でしか磨かれません。
 
今でさえ数多くのクラブが正GKに外国人選手を置いています
育てるより育ったの獲る方が楽だからです。
 
でもこれでは日本人GKの質は下がり続けるばかりですねえ。
 
なので外国人枠を撤廃するにしても、GKについてだけは何らかの制限措置をとるべきだとは思います。
 
 
〇お金のあるなしでチーム間の戦力格差が大きくなってしまうのでは?
 
そらそうやろと。
 
戦力が拮抗しているJリーグが好きだと言われる方をたまにお見かけします。
これはおそらく僕ら日本人にとって、最も馴染み深いスポーツが野球だからこそ生まれる発想なんじゃないかなと思います。
 
日本のプロ野球アメリカのMLBMLSなんかは、戦力を拮抗させてスポーツをスポーツとして楽しんでもらおう、という発想の元で運営されています。
ドラフト制度を導入しているのはそのためです。
チーム間格差を少しでも埋めるためですね。
 
対してヨーロッパの主要リーグでは、スポーツを文化として楽しんでもらおうとしている、と言えばわかりやすいでしょうか。
 
企業名を排斥し、あえてドラフト制度を導入しなかったJリーグが目指しているのはどちらなのか。
どうなんでしょうね、ほんとのところ。
 
 
〇外国人選手が増えるとJリーグが掲げる地域密着の理念に反するのでは?
 
これは何を言っているのかわけがわかりません。
 
なぜ外国人が増えると地域密着に反すると思うのでしょうか。
Jリーグが言っている地域密着とはそんなことじゃないと思います。
 
クラブがある地域にあってその地域に住む方々の暮らしに密接に関わっていく、これが地域密着です。
国籍や出身地は関係ありません。
 
まあ地元の選手が少ないチームだと応援しがいがない、とはよく聞きますし理解もできます。
 
それを高校野球めっちゃおもろい理論」と呼びます。
 
そんな方におすすめなのは「地元クラブの出身者は自動的に地元出身者になる理論」です。
 
そんなわけあるかーいと思っていませんか?
誰もが経験したことだと思いますよ。
 
柿谷を送り出した徳島サポの方、齋藤を育て上げた愛媛サポの方。
 
彼らが帰ってきたらなんて声かけますか?
おかえりって言いませんか?
 
そう!それはもはや地元選手!なんて幸せな考え方だ。
 
 
 

まとめ

 
何というか自分が賛成派なだけに、デメリットへの反論記事のようになってしまいました。申し訳ないです。
 
僕が外国人枠撤廃に賛成な理由は、アジアでのJリーグというブランドイメージをもっと高めていかなければいけないと思っているからです。
 
 
 
ただ言えることは、来年外国人枠が撤廃されたとしてもすぐに大きな影響が出ることはないんじゃないかなということです。
 
よっしゃすぐに優秀な外国人増やすぞ!お金ならある!ってクラブそないたくさんありますか?
神戸とか神戸とか神戸とか名古屋とかしか思いつかないでしょう。
 
ほとんどのクラブは最初にちょこっとブラジル人と韓国人を増やして終わるんじゃないかな。
想像ですけどね。
 
 
たぶんそんなすぐに何かが変わったりはしませんよ。
 
そんで思いもつかない致命的な欠陥があれば元に戻せば良いだけです。
でっかいロスは生まれますが、まあまだ百年構想の四分の一くらいですしちょっとの失敗くらいええでしょう。
 
だめ?そりゃもちろん失敗しないにこしたことはありませんけどね。
 
 
「我々は進み続けなければならない。現状維持は退化と同じだ」みたいなことをJリーグの偉い人が昔言うてました。
むらいさん?あのチェアマンの。
 
Jリーグはより良い方向へ進化しようともがいている最中なんだと思います。
 
 
そんなかわいいかわいい発展途上のJリーグ、一緒に応援していきませんか?